ネットワークビジネスで得たものと失ったもの
かつて「起業はしたい!…でも何をやれないいかわからない」
と思っていた時に誘われてサインしたのがネットワークビジネス。
今振り返ってみると、非常に勉強になった部分もあるし、
そこから得られたものも多い。
その反面、失ったものも決して少なくはない。
そこで、今回の記事ではネットワークビジネスの経験者だからこそ語れる、
ネットワークビジネスによって得られたものと失ったものについて語ろうと思う。
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◆ネットワークビジネスによって得たもの◆
①アップラインやグループを通して得られた人脈・経験
ネットワークビジネスというのは、横のつながりが非常に強いものである。
その横のつながりによって、私はかけがえのない友人を得ることができた。
その友人とは今も交流があるし、
これからも続くものと思っている。
それだけではなく、アップライン同士の横のつながりによって、
別のビジネスをやっている人と出会うこともできた。
ずっと同じ職場・グループにいるだけでは得られないような
つながりや世界を簡単に見ることができたのは、
ネットワークビジネスならではといえるのではないだろうか。
②まずは人を信じよう、という心
正直にいうと、最初にアップラインから説明を受けた時に
「絶対にこれは良いビジネスモデルだ!」と確信して入会したわけではない。
あくまでも「とりあえず、一度この人を信じてみよう」
と思ったところからのスタートだったのだ。
結果としては、それによって得られたものも多く、
その後も「まずは信じてみよう」という縁から
不動産ビジネスなど様々なご縁が広がった。
逆に、ネットワークビジネスをやっている人に対しての偏見がなくなったので、
その人の人間性や、ビジョンといった部分で判断をできるようになった。
人の好意を拒絶し続けていたら、きっと今の自分はいなくて、
まだ公務員をやって死んだ目をしていたと思うと、
あの時の決断は間違いでなかったと思う。
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◆ネットワークビジネスで失ったもの◆
①かつての友人
「ネットワークビジネスをやると友達なくすよ」という評判は事実だった。
手始めに、大学の後輩や同期を誘ってみたのだが、
いつの間にか「ゴリラ侍がマルチ商法を始めた」という
メールが拡散したようで、一気にハブられた。
大学の友人の結婚式にすら呼ばれなくなったのは、
ネットワークビジネスが無関係だったとは言えまい。
もちろん、やり方次第だったとはいえ、
通常思いつく方法では、過去の人間関係の焼き畑農業になってしまう。
もっとうまいマーケティング方法があればなぁと思って悶々としている。
②お金
ネットワークビジネスを始めるにあたり「在庫は抱えなくていいよ」と言われる。
しかしながら、当時私のスポンサー(紹介者)がタイトルをかけていたらしく、
「良かったらこの〇〇(20万円くらいの大型製品)を買ってくれないか?」
といわれたのは事実だ。
当時の私に、いまくらいの判断力と迫力があれば断れたかもしれないが、
何が何だかわからないし、とにかく雰囲気に流されるまま購入。
残ったのは大型製品とローンだった。
月収20万円以下だった公務員の私には月数万円のローンは重たく、
経済的にしんどい思いをすることになった。
やはり、巷で噂の「買い込み」「自爆」というのは、
いまでも存在するのだろう。
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いかがだっただろうか。
今は退会して、全く関与していないネットワークビジネス。
いろんな思いが胸をよぎるが、
結論から言うと一つのビジネスとしてはアリだとは思う。
それによって、いろんな世界の人たちと簡単につながることができるし、
ある種のフットワークの軽さも手に入るからだ。
偏見もなくなってフラットに人を受け入れられるようになるし。
ただ、深入りはおススメしない、ということは強く言っておきたい。
というのも、人によるがネットワークビジネスのアップラインは、
その後もネットワークビジネスしか勧めてこない。
世の中には、様々なビジネスが存在する中で
「ネットワークビジネス型のビジネス以外はビジネスじゃない」
と言い切るようなスタンスはある意味で世界・視野が狭いといえるだろう。
どんなアップラインの下で始めるかによって、
やめた人でもいろんな意見にかわるのがネットワークビジネスである。
やはり人間がやるものなので、型どおりいかないのが
難しさであり、醍醐味でもあるのだろう。
今回はここまで。